「お前は本当にポンコツだなぁ〜」そんなこと言われたことがある方。
もしくは自分が不器用だという自覚がある方で、それによって生きづらさを感じている方、このまま読み進めてください。
逆にそんなこと言われたことないし、器用な生き方ができるからそんなこと困ったことないな…。そういう方は読まないでください。時間を奪ってしまい、本当に申し訳ありません。このまま離脱してください。
前者の方々に読んでいただきたい内容です。
この記事では、ポンコツと呼ばれて不器用な生き方しかできなかった僕が…自分の天職に出会うまでに、行ってきたことをご紹介します。
記事を読み終えると、自分の天職の探し方が分かります。
ポンコツでも不器用でも生きる道はある【寧ろその方がいいこともある】
Harmony LawrenceによるPixabayからの画像
先ほどの「お前本当にポンコツだなぁ〜」と言われていたのは、察しのいい方はお気づきでしょうが…僕のことです。
サラリーマン時代に毎日先輩や上司に言われていました。いわゆる使えない奴ってヤツですね(汗)
ではこのポンコツ、不器用、っていう言葉。あまりいい印象を持たれる方が少ないんじゃないでしょうか?英語であれば
useless→役に立たない
であるとか…
clumsy→不器用な
こういうイメージですよね?
【ポンコツ】の語源なんかも調べてはみましたが、そんなに信憑性のあるものは見つかりませんでした。意味としては、人に使う場合、使えないヤツだとか、なんの役にも立たないという意味ですね。
そんなことを毎日言われていた僕は、確かに向いてない仕事を、ひたすら空回りしながら遮二無二やっていたのです…。
もはやポンコツと言われて当然のヘマをよくやらかしましたね〜!自分でもあの当時のことを思い出すと…神がかってました!!
なんせ緊張しまくりで、自分がなにをすればいいのか分からないのに、なんでも一生懸命やろうとする。
さしずめハムスターがカラカラ回るおもちゃの中で全力で漕ぎ続けてるような感じです。止まると弾かれて投げ出されてしまうから、必死に漕ぎ続けている…。
残念ながら全く進んでないし、その場で空回りしているだけなんですけどね…。これは病みます。
正直なところ…この時期は僕の人生でも暗黒期だったことは間違いありません。努力っていうのは、やり方を間違えると結果が出ないどころか後退することさえあります。
その昔…EXILEの方々が売れだした頃に、「公園でダンスの練習を夜通しやっていて良かった!!やっとあの頃の努力が報われた!」なんて仰ってましたが…僕も売れない俳優をやっていた頃に、公園で1人発声練習に励んでいたことがありました…。
しかしながら、そんなものは何も報われた試しはありません。
思えば発声練習を1人で黙々とやっていたところで、未来への道が開ける訳ではないですからね…。
技術をつけるのは必要なことでしたが、それよりもお互いに切磋琢磨できる仲間と共にお互いを高め合い、情報交換をしたりしながら歩んで行けばよかったと思います。
今となってはいい反省材料となりましたし、こういうことは、芸能の仕事だけではなく、他のことにも通用することでした。
一人で自分と向かい合う時間を持つのは悪いことではありません。それも必要。
しかし…孤立しているだけでは、何も情報が入って来ず、道に迷ってしまいます。迷子になると以前の僕のように、結果の出ない努力を死に物狂いでやり続けるという、非常に悲しいことになりかねません。
ポンコツでも不器用でも、結果の出る努力をしたいものですよね!ちなみに僕は、何をしてもポンコツなんて人は世の中に居ないと考えています。生まれたからには何かしら天職となるような才能があると…。
不器用なのはしょうがないし、それが功を奏することもあります。むしろ下手に器用でなんでもできてしまうと、後から苦労するハメになることさえあります。
僕が今やっているインストラクターとしての仕事は、もともと身体機能が高く、少しやればなんでもできてしまうような方は、自分ができてしまうことから、出来ない人の気持ちがわからなかったりします。
逆に運動経験があまりなく、インストラクターになるまでひたすら練習を積み重ね、失敗と試行錯誤と重ねて、ようやくインストラクターになった人間と、どちらが出来ない人の気持ちが分かると思いますか?
もちろん後者ですよね!
僕はお世辞にも器用とは言えないほうでしたので、人の倍練習して、人の倍レッスンを受けて、自分の体を変えました。
その時の経験は、今、自分のクライアントさんを指導する上で、確かな糧となっています。苦労した分、出来ない人の気持ちが分かるし、その経験から動けない原因も掴みやすくなったのです。
極度のポンコツ不器用の僕でもできたことがあるから
人間には特性というのがあって、それを無視して目先のお金や生活のために働こうとするとろくなことになりません。
まずは自分がどんなライフスタイルで生きていたくて、何がやりたいのかが大事。
もちろん事情があって、自分のことなど優先順位にあげられない人がいるのも分かります。ただ…自分の人生は一度きり。他人は自分の面倒なんて見てくれません。
向いてない仕事、自分がどんなに頑張っても、ポンコツ呼ばわりされるような環境でずっと働きたいと思いますか?
僕には無理でした…。本意ではないこと。自分を抑えてやりたくないことをやっているのは苦痛でしかない。
人間、一度辞めると決めたら、面白いことに行動しちゃうんですよ。潜在意識がそうさせるというのか…故意ではないのにさらに職場でヘマをやらかすことを繰り返し、自分の居場所がなくなりました。
そうするとどうなるか?
もう首になるのが時間の問題だと悟ると、次に何をしたらいいのか?ということにフォーカスしだします。
これは経験談ですが、やたらと周りで起きてることに意識が向いて行くんですよね!
仕事帰りにコンビニで見かけた雑誌に載っていた話題とか?今の世の中、何が流行っているのか?どんな仕事が必要とされているのか?自分が世の中に役立つことは何ができるのか?
そんな日々を送っていたところ、仕事先で出会ったのがパーソナルでストレッチの施術をする仕事です。
その時に就いていた仕事をする前は、他の選択肢として、トレーナーが向いているんじゃないかと周りの人に言われたことがありました。
当時は仕事終わりで、健康維持のためにジムに行っていたことがあり、多少はマシンの使い方などは知っていたので、それを同僚に教えて、一緒にトレーニングに励んでいた時期がありました。
今思えば趣味としてやっていた程度なので、そんな大したことしてないんですが…その時の教え方が非常に分かりやすかったと好評をえていたのです。
その時の記憶もあり、トレーナーに転職することは考えていたのですが…普通にスポーツジムに居るようなトレーナーになりたいかというとそうでもなく、自分で何か心からやりたいと思えることがしたいと考えていました。
転職に失敗して気づいた自分の天職
Photo by George Pagan III on Unsplash
芸能の仕事からサラリーマンに転職したことが失敗に終わり…クビの皮一枚で過ごしていた時に知ったストレッチの施術をするトレーナー。
これは面白いなと興味を惹かれ、早速休みの日に施術を受けに行きました。
30分という短時間の施術ながら、メチャメチャ痛くて、叫びそうになるのを必死で堪えたのをよく覚えています(汗)
想像してみてください。猿ぐつわをしたまま声を押し殺して拷問を受ける姿を…(笑)正直死ぬかと思いました…。
施術を受けた後は、3日くらい背中が痛く、体がギクシャクしてました。
これは今なら分かりますが…それだけ体にガタがきてたんですけどね…。
休みがあまりないような仕事でしたし、日によっては帰る時間はほぼなく、寝ないで顔だけ洗って、着替えて仕事に行くなんて日まであったくらいです。
話を戻しますが…3日経った頃、いつの間にか背中に感じていた痛みがなくなりました。
そしてそれからは、やけに体の調子がいい!
「あれ?昨日まであった痛みはなんだったんだろう…?」
不思議に思った僕は、1週間後にまた施術を受けに行きました。今度は初回ほど痛くない…(痛くないわけじゃなかったけど)。
受けているのは同じ感じの手技だし、なんだろうこれは?そして2回目は終わった後がスッキリ爽快!!痛みは全く残りませんでした。
そんなストレッチを受けることに感動した僕は、このストレッチのトレーナーならやってみたい。何より、ボロボロになっていた自分の体が元気になり、呼吸がしやすく動きやすい!これを自分のように仕事で体がおかしくなっている方々に届けたい。そう思えたのです。
そこから仕事を首になった翌日からストレッチの勉強を始め、トレーナーとしての道をスタートしたのでした。
ポンコツでも才能がなくても、目の前のことを積み上げることができれば、花開くから
Photo by Fabio Comparelli on Unsplash
めでたくトレーナーとしてのキャリアをスタートした僕は、まず、専門的にストレッチの施術を勉強できる職場を探しました。
運よく募集が掛かっている店を見つけ、少し遠方なので通勤に一抹の不安がありましたが…面接を受けたところ、見事合格。
今でこそストレッチ専門店は乱立してますが、その当時はまだ流行り始めたばかり。
別に僕がよかったわけじゃなくて、単なる人手不足だったかと思われます。そこから研修期間を経て、晴れてトレーナーとしてデビュー!!
…と言っても、最初からお客さんが付くことなんてある筈もなく、日々練習と勉強、ティッシュ配りなどの集客活動に明け暮れていました。
ただひたすら、練習と勉強、自分で施術を受けに行くこと。これらはずっと地道にやってましたね。
特別僕に才能があったとは思えませんが…なぜかトレーナーとしての勉強や施術の練習は不思議なことに苦痛に感じたことはありませんでした。
解剖学や運動生理学なんかは筋肉や骨格などの名前や、作用、動きやトレーニング方法など覚えることが膨大にありましたが、それらも楽しかったくらいです。
傍らで見ていた人からは、メチャメチャ努力してるなんて言われたこともありましたが…そんな自覚は全くありませんでした。
そんなことを愚直に積み上げながら、目の前のお客さんに集中していると、いつの間にか自分の枠がお客さんで埋まっていることが多くなりました。
ただ、目の前にある必要なことを積み上げていただけですが結果は着実についてきました。
月間の指名件数がグループ全体でNo. 1になったこともあるくらいです。
そのとき気づいたのですが…前職では毎日のように言われていた、僕のことをポンコツ呼ばわりするような人は誰もいませんでした。
これは僕の私見ですが、おそらく才能というのは継続できることにある
もっと言えば、継続することが楽しくて、いつまでも続けていたいと思うこと。
お金や生活のために働こうとすると、そういうものには出会えないのではないでしょうか?
まとめ
- ポンコツや使えないヤツなんて言われるような職場からは、できることならさっさとおさらばしましょう
- 間違えた努力の仕方をしないように、1人じゃなく切磋琢磨して情報交換のできる仲間を作りましょう
- デッドラインを決めて、次の道を選択するため、アンテナを張り巡らしましょう
- たとえ今の仕事でポンコツ呼ばわりされていても、自分を生かせる場所は必ずあります
- 地道な積み上げをすることが、苦痛に感じないこと
- 不器用でも愚直に継続できること、それがあなたの才能です
一度きりの人生、自信を失うことは何度もあります。人に言われることなど真に受けることなんかありません。
誰しも必ず、何らかの才能を持って生まれきてるのは間違いない
それをすることで人に喜んでもらえること、継続することが楽しいことを見つけて、自分の人生を謳歌してください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。