HSPと運動音痴の関係とは?
Gerd AltmannによるPixabayからの画像
自分はHSPだから運動音痴じゃないだろうか…?有名人でHSPとカミングアウトした人の中にはそういう人もいるし、実際のところどうなんだろう…?
こんな疑問を解消します。
HSPってなに…?
昨今、よく耳にする HSP(Highly Sensitive Person)。僕も先日初めて知りましたw【HSP】で検索かけるとかなり情報出てきますので簡単にご紹介します。
心理学者のエレイン・N・アーロン博士によって提唱された心理学上の概念。非常に敏感で、繊細な気質の人という意味です。感受性が強いので他人の感情が気になりやすく、ストレスを感じやすいなんて特徴があります。
【HSP診断テスト】【HSPセルフチェック】などで検索していただくと博士の作った診断テストも出てきますので、ご興味ある方はやってみてください。申し訳ありませんがこのブログでは著作権の問題で載せておりません。
…で僕はHSPなのかどうかと言いますと…もちろんHSPでした(笑)しかもなかなかの高確率で!!人口の15%〜20%の人間がそうらしいので、約5人に1人がそうだということですね!これはそんなに珍しくもないことでしょう。
ちなみにHSPは病気ではないそうですので、自分がそうだからといっても悩んだりする必要はないですよ。
それでは今回の話題はなんのことか?と申しますと…HSPであるがゆえに、その症状が問題で運動音痴との因果関係があるのではないのか?ということなんですが、トレーナー目線で考えると…結論、あると思います。
何せ僕がそうでしたから(笑)この話題については諸説あるみたいですが、なぜそう考えるのか?を説明します。
何個かHSPの診断項目とチェックリストからピックアップして検証します。
- 大きい音にビクッとしたり、不快感を覚える
- 眩しい光が苦手で過敏に反応してしまう
- 痛みに対して非常に敏感になりがちである
- 心が傷つきやすい
これらのことを踏まえると…→原始反射が残っている可能性が高い
※原始反射とは:簡単にいうと赤ちゃんが生きていくために持っている反射行動のことです。例えば…掌に指を差し出すとギュッと握る。口の中に指を入れると吸い付く。大きな音や光に過敏に反応するなどです。まだまだ他にも沢山あります。
ざっと挙げたこの4項目だけでも、HSPの方は原始反射が残っている可能性が高いと考えられます(自分のことを思いっきり棚に上げてますが…昔の僕はモロに当てはまってましたw)
これらが無意識に出てしまうというのは、日常的に身の回りのことに過敏に反応してしまうので、何かと疲れるし、生きづらいことが多いです(経験談)人が普通は気づかないようなことも気づいてしまうし…コミュ障になったりもします。
HSPの自分が経験したこと
僕もサラリーマン時代はとんでもなく苦労しました…。やることなすことが裏目に出て、毎日怒られて、人間性を否定されるような暴言を年下の先輩に吐かれてましたね。
今では笑い話ですが…正直、渦中にいるときは何も見えず暗闇の中を彷徨っていたのです。
落ち着いて考えるとそれだけ怒られるようなことを毎日やらかしてましたし、それだけミスもよくしてました(笑)
最終的には引導を渡され、クビになったわけですが…これは自分ができないことが分かっていい経験でした。向いてないことをいくら頑張っても辛いだけで結果は出づらいですし、人生において有限である大切な時間が無駄になってしまいます。
結論、向いてない仕事なんてさっさと辞めたほうがいい。ちなみに僕が何か補償できるわけではないのであくまで自己責任でお願いしますね(汗)
さて…ちょっと話が脱線しましたがHSPって別に悪いことじゃないし、病気じゃない。ただデリケートな感覚を持っているってだけなわけです。
な〜んにもマイナスではないし、むしろプラスに作用することも多いんですよ。例えば僕が仕事としているセラピストなんて職業は、手がカラダに触れることが多いですし、1対1で人と接することが日常的にあります。こういう職業にはHSPの人は向いていることが多いかと思います。
細やかな気配りができるし、人の考えていることを察することができる。手の感覚が鋭敏だったりすると、本当にいろんなことが分かってくるんですね!
人柄なんかもカラダに触れると分かってきてしまうくらい…。これってセラピストあるあるかと思うんですけどね。筋肉の緊張具合や使い方の癖や力みって人それぞれですが、ある程度人数をみてくると分かってきます。
昔、まだ20代前半の若い後輩が、「人の体に触れると大体どんな人か分かるじゃないですか?」なんて言ってきたことがありましたが、まさにその通りだと思って感心しました。
そんなこんなで繊細な神経を持っていないとできないような仕事は間違いなく向いているのです。
事実、僕はセラピストになったときに大した努力をした記憶はないですが…少し経つと成績はすぐに良くなり、結果も出していました。周りからしたら結構努力していたなんて思われていたこともあるようですが、僕からしたらそんな自覚は全くない。
日本人メジャーリーガーとして歴史に残る活躍をされたイチロー選手が努力は報われるか?という質問に対してこんな答えを仰ってました…
「報われるとは限らないですね。もっといえば、努力と感じている状態は、まずいでしょうね。その先に行けば、きっと人には努力に見える。でも、本人にとってはそうじゃない…という状態が作れれば、それは勝手に報われることがある…ということだと思います。」
この言葉を僕は、「周りから努力していると思われていても本人はそんなこと感じていない。目標に向かって積み上げているタスクは、努力ではなくプロセスなので、目標を達成するのは決まっている。それを積み上げていくことで報われることがある。」個人的にはそういう風に解釈しています。
事実、僕がトレーナーとしてのキャリアを歩み始めた当初、人より遅いスタートなのは分かっていたから、思いつくできる限りのことをしました。
技術や知識のセミナーに高額な費用を支払って学びに行く。専門学校や大学にも行っておらず、なんのバックグラウンドもないのに…働きながら仕事の合間を縫って猛勉強をし、トレーナーの資格を取得する。
ピラティスを学びたいと心に決め、一番難易度の高そうな資格を、全くピラティスをやったこともないのに養成コースに入り、きっちり一年で資格を取得する。
これらは確かに僕の中では決めた目標を達成するためのプロセスであって、辛い努力ではなかったな…。と、今は思うのです。
だからこそ、何か目標を決めてタスクに取り組んでいる方、日々うまく行ったこと、行かなかったことをデータに取り、うまく行ったことをかき集めて、着実に一歩一歩進んでください。
決めた目標は必ず叶います。諦めなければいいだけです。試行錯誤を繰り返すだけ。なんせ決めたのはあなたです。自分でできると感じたからこそチャレンジしているわけです。そこまで自分を信じられたのは素晴らしいことだし、自信持ってください。僕も周りにはやめときゃいいのに…なんてよく思われていましたw
そんなのことは関係ありません。諦めずに試行錯誤すれば目標に到達するでしょう!達成したときに初めて、これまで積み重ねてきたことは単なるプロセスだったと思えます。何度失敗しようが失敗なんて概念はなく、上手くいかない方法が一つ見つかっただけなのです。
ちなみにHSPの人に向いていない仕事も、もちろんあります。一度に大人数を相手にしないといけないような仕事や、暗い中で、光や大きな音に囲まれるような仕事は向いていません。
なぜならば情報量が多すぎることや、刺激が強い場所に居ることはそれだけで何かしら異常をきたすことが目に見えているからです。
おまけに一つ加えると…HSPの人が苦手な人もいます。それは自己肯定感が強く、自分に自信があって人の意見を聞くことができない人。こういう人は価値観が凝り固まって、自分の物差しを曲げることができません。
そんな人と一緒に仕事すると、もれなくこちらが病みます。関わらずに離れるに限りますね。個人的にもこういう人は本当に苦手。避けて通ります(笑)
だいたいHSPであるということは…おそらく自己肯定感が強いことはないでしょう。世の中いろいろな人がいますが、合わない人と仕事しないって選択肢もあっていいと思うのです。
これについては賛否両論あるでしょうが、僕はこのことに気づいてから、随分と気が楽になりました。よろしければお試しくださいませ。
もとい、また脱線しましたが、原始反射の話に戻ります(汗)
HSPによる運動音痴は良くなるの?
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HSPによる運動音痴と言われるものが、原始反射が残っていることと相関関係があると仮定すると…原始反射の抑制が効けば、運動機能は向上するのではないか?という仮説ができます。
改善策はこちら
では、その改善策です。まずはストレッチポールに仰向けに乗るなどの背骨の感覚を高めるエクササイズ。
それから赤ちゃんの寝返りのような寝た状態からの、横ローリング。四つ這いでハイハイするように動く。ロールアップやローリング。外でのウォーキング(芝生の上で裸足なんかはベスト!)やキャッチボール、フリスビーなんかもいいですね!
山登りや木登り(今どきやる人いなそうですが…w)ボルダリング なんかもアリです。
基本的には体感覚の認知が上がるものを推奨します。外での運動は日光も浴びれるし、動くものを目で追ってキャッチするなんてのも、五感が刺激され、体の感覚が上がるいいトレーニングになりますね!!
僕は趣味でよく走るのですが、その昔、山道をトレイルランニングしたときに、非常に体のコーディネーションが上がった感覚がありました。
高低差があって、凸凹していて、地面の硬さも違う、そんな山道を駆け下りるのはスリルもあるけど…日常的に人工的な刺激に慣れてしまっている現代人には最高だと感じます。
スマホやパソコン作業のやり過ぎは間違いなく脳とカラダにダメージが起こるものですので、なるだけ自然の刺激を受けて、体感覚を戻したいものですね!
やるときは安心、安全な場所で
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自分はHSPで体を動かすことが苦手だと思う昔の僕のような方、ぜひここに挙げた項目をやってみてください。
行う頻度にもよりますし、何が一番適しているのかは人それぞれですが…やってみて苦手だと感じるものは、そこの機能が弱いので鍛えた方がいい項目です。
ただ…一つ注意点があります。あくまでご自身が安全で安心だと思える環境で行ってください。人は不安を感じると正常に身体が動かなくなります。怪我や事故の責任は一切負いかねますので、ご了承いただけますよう宜しくお願い致します。
HSPの方におすすめするエクササイズ
最後に…HSPの方に向いている、僕が個人的に考えるエクササイズをお伝えしたいと思います。
それは…ピラティスです。僕がピラティスインストラクターだから宣伝かよ(笑)って思われるかもしれませんが、自信を持っておすすめするだけの効果があります。
マシンピラティスで身体の感覚をサポートするものであれば尚更よいです!ぜひ一度お近くのピラティススタジオを探してみてください。
都内近郊の方であれば、もちろん僕でも承ります。このサイトのお問い合わせページ、またはこちらにご連絡ください↓
goki.suzuki2015@gmail.com
最後までお読みいただき、ありがとうございました。